ここ何年かは、7月には毎年岩内に出掛けている。
とある縁で知り合った佐々木達也氏の招きによるもので、夏のビール祭り参加する
為にだ。
毎年通っていると、そのつどいろいろな岩内を知ることが出来ます。
元国鉄マンとしては昭和60年に、大正元年から73年間走り続けて来た鉄道が
廃止になった事。
岩内線は、函館本線小沢駅から分岐し四停車場経て終点岩内に辿る。
人の往来は勿論、水産加工品、茅沼炭鉱の石炭、アスパラガスなど全道に向けた
貨物輸送にも活躍した。
今も途中駅の幌似に木造に駅舎とホームが当時のまま残されている。
岩内は文化芸術面で話題も多く、有島武郎の小説「生まれ出づる悩み」のモデルの
木田金次郎と云う漁夫画家の存在、昭和29年の岩内大火と函館の洞爺丸台風を
モチーフにした水上勉小説「飢餓海峡」、他には岩内高原ホテルに隣接する荒井
記念美術館ではピカソの版画展示、国際画家といわれる西村計雄美術館、有島の
生まれ出づる悩み美術館が有る。
歴史的には、明治の初め頃北海道開拓使のお雇い外国人トーマス・アンチセルが
地質調査中に岩内で 日本初の野生ホップを発見した事も興味深い歴史です。
勿論忘れていけないのは、明治後期が最盛期だったニシン漁に代表される漁港で
ある事!
そんな岩内の歴史を保存し文化を継承する為に、日々奮闘されている一人が柔道家
でもある、元銀行マンの佐々木氏である。
百でした。