商船三井フェリー 「さんふらわ だいせつ」の火災事故

2015年8月 4日 15:12

 

 商船三井フェリーは、7月31日17時15分頃に発生したカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」(旅客定員154名、車両搭載容量 乗用車62両/大型トラック160台)の火災事故について発表した。

 「さんふらわあ だいせつ」は、大洗港~苫小牧港への航海中に、苫小牧沖南方55kmの付近の海域で車両甲板より火災が発生。乗員による1次消火活動が行なわれるも鎮火には至らず、船長の判断により、乗客と乗員全員の退船が決定。乗客71名全員は付近を航海中のフェリーや海上保安庁の巡視艇に救助され苫小牧港に到着。

 しかし、乗員23名のうち、消火活動に従事した二等航海士1名が行方不明になった。8月3日の発表では、船内捜索で倒れている1名を発見したものの、その後死亡が確認されたとのこと。

 「さんふらわあ だいせつ」は船体自体は安定しており、海上への油などの流出は確認されていない。同社では、事故の原因究明について当局による調査に協力していくとのこと。

 「さんふらわあ だいせつ」は8月1日に8月16日出航分までの欠航が発表されている。

Impress Watch 8月3日(月)22時35分配信

 

韓国の客船「セウォル号」の火災はまだ記憶に新しいですね。

沢山の乗客の方が亡くなり、痛ましい事故でした。

今回この火災で乗客の方が全員救助されたことは、日本の安全に対する取り組みの成果ではないでしょうか。

「さんふらわあだいせつ」船長は、行方不明となった航海士の方を除く乗客、乗員がすべて脱出するまで船内に残り、無線で救助船と連絡を取り合うなど救出作業を見守り続けたそうです。 

きっと、行方不明になっている航海士の方の安否を心配し、痛恨の思いで下船されたことでしょう。

残念なことに、ただ一人犠牲となってしまった航海士の方は、乗客と積み荷の心配を最優先し消火活動にあたっていらしたのでしょうね。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

 事務 喜多郁江