助けるのは誰か

2015年7月10日 13:00

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『岩手県矢巾(やはば)町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる問題で、生徒がいじめを訴え自殺を担任教諭にほのめかしながら、学年主任や同僚教員も把握していなかったことが、町教育委員会への取材で分かった。

生徒が通っていた中学では、担任が生徒と「生活記録ノート」をやりとりし、生活状況を把握している。生徒は5月以降、他の生徒から蹴られたり、首を絞められたりしていることをノートに記していた。自殺前の6月末には「もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどね」などと自殺をほのめかす記述もあった。

中学は同法に基づき、「いじめ防止に関する基本方針」を作成。早期発見のため、生活ノートを活用するとしていた。さらに、いじめを発見したり、通報を受けたりした場合、校長らでつくる「いじめ対策委員会」を開き、校長以下全教員で共通理解を持って対応することになっていた。

しかし町教委によると、ノート内容については担任から学年主任への報告もなかった。同僚教員にも担任からいじめの可能性があると聞いた人はいないという。』(毎日新聞)

なんたる悲惨な事件でしょうか・・・。

この担任教師の失態は

自殺教唆罪もしくは自殺幇助罪に匹敵しますね。

まずもって決して許されざる罪ですね。

教師の責務は

数学、国語を教えることよりも・・・

「生徒の身と心の安全を守ることができること」

ではないだろうか。

こんなことは前代未聞で

まずこの先もそうそうある事件ではないでしょう。

そもそも「いじめ自殺」の多くは親や教師などの大人が

正確にいじめの実態を知ることができないところにある。

そして・・・

「いじめる子供を減らそう!」

「いじめられる子供を減らそう!」

という教育や活動は残念ながらあまり効果は期待できない。

なぜなら人間の性質の構造上

どんなに頑張ってみても

人を無碍にいじめるような心の壊れた人は生まれてくるし・・・

そのような人種に標的になりやすい言動の人も生まれてくる・・

いじめは、撲滅は愚か、減りもしないでしょう。

じゃあどうしようもないのか?

いや、減らすことはできるはずです。

いじめは、必ず親や教師の目の届かないところで行われます。

しかし、目撃する人も必ずいる。

いじめに関係していない多くの生徒です。

①いじめの目撃者を完全に保護し絶対に報復を避けるシステム。

②いじめの情報を必ず報告するシステム。

③いじめの情報の真偽、正確性を精査するシステム。

④必ず教師や親に情報が届くシステム。

この4つのシステムが構築されれば

本当にいじめは激減すると思います。

こんなことは遠の昔にやってるよ、という方もいるかもしれない。

しかし「やっている」だけでは効果は薄い。

だから法規のような強制力をもつ決まりにする必要がある。

この矢巾の中学校の大きな問題点は

生徒からの情報窓口が担任一人に限定されていたことではないだろうか。

担任以外の複数人の教師がノートを閲覧する義務。

または担任に任せるのではなく第三者機関に委託する。

などの方法もあったのではないだろうか。

~専務~